このページでは酒にまつわる話や、いろんなエピソードなど書き綴っていきたいと思います。
     

VOL56: (H29.1.13)

 
 長寿には何らかの理由があるはず


奄美群島では泉重千代さん、本郷かまとさんなど、世界一の長寿者を2名も生んでいます。
高齢者(65歳以上)10万人あたりの100歳以上の人口は全国平均の約3倍にもなり、鹿児島県の調査で長寿の要因として
海洋の大気に多く触れる居住環境
地域独特の食事
家族や友人との交流が密な地域特性 
などが考えられております。
そういう背景がある中、平成29年1月1日の南日本新聞のトップに、奄美群島の長寿について興味深い記事が掲載されました。
(※以下新聞記事より抜粋)
 

平成29年1月1日 南日本新聞より


奄美の黒糖焼酎に含まれる成分が空腹ホルモン「グレリン」を増強し、健康寿命を延ばす可能性が高い事が、鹿児島大学と国立がん研究センター、北海道大、岡山大の共同研究でわかりました。グレリンは長寿遺伝子「サーチュイン1」を活性化し寿命を延ばす事が分かっています。鹿大医歯学総合研究科の乾明夫教授は「奄美に長寿者が多い要因の一つと分かれば、黒糖焼酎の再評価にもつながる」と期待。成分特定を急いでいます。

【研究に携わった他のメンバー】
鹿大農学部附属焼酎・発酵学教育センターの高峯和則教授、
国立がん研究センター研究所がん患者病態生理研究分野の上園保仁分野長
北海道大大学院薬学研究員の武田宏司教授、
岡山大大学院医歯薬学総合研究科の谷口抄子准教授
 
 寿命を延ばす最も確実な要因がカロリー制限であることは、これまで多くの動物実験で証明されています。その際に胃から分泌されるのが、空腹ホルモンと言われるグレリンです。乾教授らはすでに別の研究で、グレリンが長寿遺伝子サーチュイン1を活性化し、マウスの寿命を延ばすことを確認しました。次のステップとして、一般の飲食物からグレリンを増強するものを探しました。そこで目を付けたのが長寿者の多い奄美の黒糖焼酎でした。実験ではグレリン受容体を発現させたヒトの細胞に、黒糖焼酎から抽出した濃縮エキスを加えたところ、グレリンが増強することを確認しました。これらの結果から

「黒糖焼酎に含まれる何等かの成分が、グレリンを介してサーチュイン1を活性化し、長寿を促進する可能性は高い」

と乾教授は結論づけています。チームは現在黒糖焼酎の成分とサーチュイン1活性化の関係を直接証明するための実験を進めています。

【サーチュイン1(長寿遺伝子)とは】
ストレスや傷害から細胞を保護し、健康寿命を延ばす。カロリー制限によって活性化され、寿命延伸につながることが多くの実験で確認されている。抗老化遺伝子とも呼ばれる。

以上が元日に南日本新聞に掲載された記事ですが、現段階ではどの成分がそのような長寿促進に作用するのか特定されていません。しかし、実験結果から明らかに黒糖焼酎には寿命を延ばす働きがあるようです。また、糖分がゼロで血栓を防ぐウロキナーゼも含まれているので、健康促進に関しては充分期待できます。ただし、お酒ですので適量を守り、飲みすぎないようにする事は言うまでもありません。
美味しさと健康促進が期待できる黒糖焼酎を是非ご賞味ください!
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