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奄美大島(加計呂麻島・請島・与路島含む) |
喜界島 |
徳之島 |
沖永良部島 |
与論島 |
平成29年3月7日、国内34カ所目の国立公園として、「奄美群島国立公園」が新たに誕生しました。「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」の世界自然遺産登録に向け、環境省は7日に奄美群島5島の国立公園指定を官報に公示しました。 国立公園指定は世界自然遺産登録の前提条件になります。遺産登録を巡っては政府が2月1日、ユネスコに推薦書を提出しました。今年の夏には国際自然保護連合の現地視察が控えています。早ければ来年の夏にも遺産登録の可否が判断されます。
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奄美群島は、国内34カ所目、鹿児島県内での新設は1934年の霧島以来で、4カ所目の国立公園となります。公園のテーマは「生命にぎわう亜熱帯のシマ〜森と海と島人の暮らし〜」となっており、国内最大規模の亜熱帯照葉樹林が広がるとともに、大陸や日本本土との分離・結合を繰り返した島々の地史を背景に、アマミノクロウサギをはじめとする多種多様な固有で希少な動植物が生息・生育し、世界有数の速度で今も隆起するサンゴ礁段丘、琉球石灰岩の海食崖やカルスト地形、世界的北限に位置するサンゴ礁、マングローブや干潟等多様な自然環境を有する地域です。また、自然を守るために適切に管理する「生態系管理」という概念や、島民が自然の中で作りあげた景観、地域行事など文化の素晴らしさを含む「環境文化」という考えも盛り込まれました。公園では区域ごとに規制が設けられ、主に開発行為に対しては一定の制限がかけられます。奄美群島国立公園では、このよう大自然を舞台に、海岸沿いの景勝地や海浜巡り、亜熱帯照葉樹林の散策、マングローブでのカヌー体験のほか、シーカヤックやダイビング、グラスボートによる海中景観探勝も体験することができます。このほか、地域固有の動物などを観察するツアーも行われており、訪れる公園利用者へ良質な自然とのふれあいの場・機会を提供しています。
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