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VOL58: (H29.5.29)
 
   奄美には冬になるとザトウクジラが来遊します。今季の冬は特に多く、奄美クジラ・イルカ協会の調査によると、前年より262頭も多い683頭で過去最高を記録したそうです。奄美クジラ・イルカ協会の加盟6事業者が行っているホエールウオッチングの参加者も過去最高を記録し、1588名もの参加があったそうです。また、クジラと一緒に泳ぐホエールスイムの要望も増えており、これを受けて協会でも国外へのアピールを強化し、付加価値の高い持続的なエコツアーを展開したいとの事です。

 ザトウクジラは夏場は餌場のロシア・カムチャッカ半島周辺などに生息し、繁殖や子育てのために12月〜4月頃にかけて温かい海域に移動します。協会では冬場の観光に生かそうと2013年の発足以来、出現状況を調べて状況を把握し、ウオッチングの自主ルールを作ってエコツアーを展開しています。調査は環境省やボランティア、漁船などの協力を得て陸上と海上で行っていますが、クジラの確認数は調査を本格化した2014年シーズンから2年連続で300頭台に上り、2016年シーズンに421頭と最多を記録していました。2017年シーズンの来遊のピークは2月中旬で、南下は1月下旬、北上は3月上旬がピークでした。ホエールウオッチングの参加者のうち、ホエールスイムは607名が申し込み、全体の38.2%を占めました。協会ではクジラの負担抑制と参加者の安全対策を図るため、@群れへの接近は1回6名までとし、6回まで。A1群につき船一隻、複数船の場合は交互で。B海面でのシュノーケリングで行い、スキューバダイビング潜水不可。C参加資格はダイビングCカードライセンス以上。 などの自主ルールを導入しました。協会長の興会長は「奄美への来遊数は確実に増えており、滞留する個体も増えている。沖縄が中心だった繁殖海域が奄美群島に拡大しているかもしれない」との考えを示し、世界でもクジラとスイムできる海域は少ないので、ルールに基づいて進めていきたいと話されました。この豊かな奄美の海に、また一つ名物が加わりました。 

(5月22日 南海日日新聞記事より抜粋)
 
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